トレパパです。
9度目の局所治療を終えました。
病気が最初に判明したときに、両眼性の網膜芽細胞腫のブログをネットで探し回りました。両目とも温存できた人がいるかどうかを知りたかったからです。
ブログの数が少ないこともあり、当時見つけることができず落ち込んだことを覚えています。
自分たちのあとに、同じ病気が発覚した人もネットでブログを探し回るだろうと考え、両目とも温存できた例をこのブログで残したいと思っていました。
それが少し希望になってくれると良いな、という考えでした。
しかし、現実は中々思い通りにはなりません。今回の手術で、娘は右目を摘出しました。
症状が悪化したという訳ではありません。この病気は人によってさまざまなパターンがあります。
うちの場合は命を守るために、視力がある左目を守るための摘出でした。
前回の手術時に、次で劇的な改善が見られない場合は右目の摘出をしたほうが良いだろうと言われました。
話を聞き、納得しましたので次の手術で劇的な改善が見られなければ摘出するという道を選びました。
毎日のように祈り、神社も参りました。かなりの改善が見られたときもあったので、最後まで希望を持ち続けました。
ときおり、ネガティブなことを考えることもあったというのが本音ですが・・・。
手術の付き添いが妻だったのですが、手術を開始する前に状態を見て摘出するかどうかの連絡が来たそうです。
画像を見せてもらい、劇的な改善もなく摘出することとなりました。
私は電話の前で正座をしながら祈っていましたが、妻からの電話で摘出を告げられました。
妻は泣いていましたが、私はなんだかフワフワした気分で実感がわかずボーっとしていました。
不思議なんですが、電話がくるまでは摘出せず済みますようにと思っていたのに、結果を聞いたときに安堵感もありました。
その安堵感は不安要素がひとつ減ったからなのだと思います。
網膜芽細胞腫の治療で一番安全な方法は摘出と言われています。治療にあたるうちに、目のことばかり考えてしまうんですが根本はガンなんですよね。
命が最優先なのは言うまでもありません。
夫婦ともに翌日には吹っ切れていたと思います。それは時々悩むこともあるかもしれませんが、もう時間が戻ることはないので前を向いていくしかありません!
両目とも温存できた例は残せませんでしたが、同じ病気で悩んでいる人や、万が一この先同じ状況になった人がこのブログを見たときに、タメになったり前向きになれるような記事をこれから書いていきたいと考えています。
あっ、ちなみに娘は元気で手術前と変わったところはありません。むしろ視力に左右差があったからか片方の目を抑える癖もなくなりました(^^)
まだ治療が終わったわけではありません。まずは経過観察を目指して前を向いていきます!